世界最古のオペラ!モンテヴェルディの「オルフェオ」の魅力を紹介!!

みなさん、こんにちは。

以前からオペラの魅力を伝える記事を書いてみたいと思っていましたが、オペラというのは2時間以上かかるものがほとんどですから、どのようにして1回の記事にまとめるか考えてばかりで中々手を付けられずにいました。

でも急に書いてみたい気分になったので、思い切って書いてみようと思います。

オペラは数多く存在しますが、私が最初に選んだオペラはこの記事のタイトルでご存じの通り、モンテヴェルディ作曲の「オルフェオ」になります。

その理由は、私が大好きなオペラだからです。私がこれまでに歌った中で好きな役を5つ挙げろと言われたら、オルフェオは間違いなくその中に入ります

しかしオルフェオは上演機会も少なく、良い演奏録音もそれほど多くないので、なかなか魅力が伝わりにくいですね。これは私としては非常に残念な話です。

ですから今回は私なりにその「オルフェオ」の魅力を伝えてみたいと思います!

モンテヴェルディの「オルフェオ」の背景

まずはモンテヴェルディの「オルフェオ」の時代背景をざっと紹介しましょう。

  

オルフェオは非常に古い作品で、なんと1607年に作曲されました。これは日本で関ケ原の戦いが起こってからわずか7年後の事になります。オルフェオは江戸幕府とほぼ同時期に誕生したと考えると、吉川英治の小説「宮本武蔵」が好きで繰り返し読んでいる私としては、なんだか親しみやすく感じてしまいます。

オルフェオを聴いていると小説の中の宮本武蔵やお杉婆さんが出てきて生き生きと動き出すようですね。(というのはもちろん嘘です。)それからまったくオルフェオとは関係ありませんが、私は「宮本武蔵」の他に司馬遼太郎の「竜馬がゆく」も好きで、今5年ぶりぐらいに読み返しているところです。

いきなり脱線しそうになったので、話を戻しましょう。

オルフェオは江戸幕府とほぼ同時期に誕生したわけですが、ヨーロッパはいったいどのような時代だったと思いますか?

モンテヴェルディは1567年生まれですが、16世紀のヨーロッパは大航海時代、そしてルネサンスの影響を大きく受けて文化的に大発展を遂げた時代でした。しかし16世紀の半ば頃から宗教戦争がはじまり、17世紀に入ってからはそれこそ30年戦争など、戦争ばかりの激動の時代になっています。

まさにそのような変化の時期に誕生したのが、歴史上最初のオペラとして知られる「オルフェオ」です。オルフェオはルネサンス文化の影響を大きく受けています。

  

シューベルトの「音楽に寄せて」でも触れましたが、この時代の人々も今を生きる私たちと比べて自由ではありませんでした。なので、当時の人々はこのようにオペラの中で神話の神々の姿を借りて、様々な思いを口にしていたのです(なのでバロック時代のオペラの言葉の重さを決して軽んじてはいけません!)。

モンテヴェルディはこのルネサンス期からバロック期(バッハやヘンデルが活躍)への移行期を生きた作曲家になります。なので「オルフェオ」は音楽史的には初期バロックと言われたりしますね。

「オルフェオ」は私たちが慣れ親しんでいるオペラの響きとは結構違います。演奏にはツィンクテオルボなど古楽器と言われる当時の楽器が使われており、調律の方法も全く違う事がその大きな原因ですが、こうした音楽には耳が慣れるまでには多少時間がかかるかもしれません。

しかし慣れてくるとこの古さが逆に新鮮に感じられて良いんですよね。

さて、「オルフェオ」の背景はこのぐらいにして中身を見ていきましょう。

「オルフェオ」のあらすじ

ガエターノ・ガンドルフィ:オルフェウスとエウリディーケ

「オルフェオ」のストーリーに全く触れないで話を進めるというのも難しいのでまずはざっとあらすじに触れてみたいと思います。

オルフェオというのはギリシア神話に登場する人物ですが、太陽神であり音楽の神アポロの息子とされています。そのためオルフェオにはスーパーパワーが宿っており、彼が竪琴を奏でると、動物や森の木々にいたるまで、みながその音色に耳を傾けたとされています。しかしオルフェオは完全な神ではなく半分は人間です。なので人間的な不完全さも持ち合わせています。

このオルフェオがこのオペラ「オルフェオ」の主人公です。スーパーパワーを持っているけれど半分人間という所が大事なポイントです。

「オルフェオ」のあらすじ

物語はこのオルフェオがエウリディーチェと結婚するところ(1幕)から始まりますが、なんとそのエウリディーチェが結婚の余韻も冷めないうちに毒蛇にかまれてあっけなく死んでしまいます(2幕)。

しかしオルフェオはあきらめず、冥界へとエウリディーチェを救いに向かいます。冥界の入り口にあたる三途の川にはカロンテという番人が出入りを見張っていますが、オルフェオは竪琴の力でカロンテを眠らせて、その隙に川を渡って冥界入りに成功します(3幕)。

オルフェオは冥界の王プルトーネとその妻プロセルピーナの前で竪琴を使いエウリディーチェを返してくれるように説得する事に成功しますが、それには決して後ろを振り返ってはいけないという条件が付けられていました。しかしオルフェオはエウリディーチェが後ろを付いてきているか信じられなくなりつい振り返ってしまい、その結果エウリディーチェを永遠に失ってしまいます(4幕)。

一人で地上へと戻ってきたオルフェオは絶望に暮れていますが、さらに自暴自棄になり暴言を吐きまくります。しかしそこに父アポロがやってきて、オルフェオを天へと連れていきます(5幕)。

オルフェオは五幕のシンメトリー構成

このオペラは5幕構成となっていますが、ストリーは非常に簡潔で分かりやすいですね。物語のコアとなるのはオルフェオがアポロから受け継いだスーパーパワーを使ってカロンテと対峙する三幕です。ここでは当時最高の歌唱技術がふんだんに用いられています。

このオペラはこの三幕を中心としてシンメトリー(前後対象)構成となっています。

「オルフェオ」の構成
  • 一幕:エウリディーチェとの結婚:地上
  • 二幕:エウリディーチェの死:地上
  • 三幕:カロンテとの対決:冥界入り口
  • 四幕:エウリディーチェの死(二回目):冥界
  • 五幕:絶望からアポロによる救済:地上

三幕の前後ではそれぞれエウリディーチェの死が描かれています。そして一幕と五幕では結婚の喜びとアポロの救済がテーマとなっているのです。

このオペラは二時間ぐらいと非常に短いですが、あらすじに加えて三幕を中心としたシンメトリー構成になっていることを頭に入れておくと鑑賞する上で大きな助けとなると思いますよ。

ではここからが本題です。オルフェオの真の魅力を紹介しましょう!

オルフェオの最大の魅力は人間の共感力に訴えかける力!

ジャン・ラウー:オルフェウスとエウリディーケ

「オルフェオ」の魅力はなんといってもオルフェオがオペラの中で見せる実に様々な感情です。このオペラではストーリー的には半分神としてのスーパーパワーが強調されていますが、音楽的にはむしろオルフェオの人間的な部分が強調されています。

  

私たちはオルフェオを鑑賞する二時間、オルフェオの様々な感情と向き合う事を迫られます。

 

結婚の喜びに始まり、エウリディーチェを失った悲しみと怒り、エウリディーチェを取り戻す強い決意、冥界の王を説得してエウリディーチェを連れて帰る事ができる喜び、エウリディーチェが後ろに付いて来ているか信じられない不安な気持ち、エウリディーチェを永遠に失った悲しみと絶望、アポロの救済…。

このオペラはざっと挙げただけでもこれだけ様々な感情がオルフェオの口から語られています

そしてこれこそが「オルフェオ」の最大の魅力です。「オルフェオ」が作曲されてからすでに400年以上が経過していますが、愛する人を得た喜び、失った悲しみなど、これらの感情は今も昔も変わりません。私たち人間には共感するという力(エンパシー)が備わっていますからね。

なので、オルフェオの口から発せられる言葉とその音楽は、今を生きる私たちにもリアルに響いてくるのです。

初期バロックオペラだからと言って、「オルフェオ」を単におとなしいオペラだと勘違いしてはいけません。音楽様式こそ違いますが、感情的なインテンシティにおいて「オルフェオ」はヴェルズモオペラとなんら変わりありません。

こうした人間の本質的な部分である感情を全面的に出したのが「オルフェオ」の素晴らしさなのです。

オルフェオの歌唱を聞いてみよう!

では具体的にそのオルフェオの魅力を一緒に見ていきましょう。プライベートな録音で音質は悪いですが少しでも皆さんに身近に感じていただけるように、今回は私自身の演奏を例として取り上げたいと思います。

この演奏は2011年にブレーメン芸術大学で声楽科と古楽科、そしてデザイン科(なのでモダンな衣装)の共同で行われたプロジェクトのものになります。港にある巨大な倉庫を改造して客席400人程度の舞台を作りました。三途の川の場面では実際に水を張ってそこに光を反射させるという演出もあります。

当時の私(卒業生として参加)はまだ声をカバーするという技術を学んでおらず、今私が発声コーナーで説明しているような歌い方とはかなり違う歌い方をしていますが、まあ当時としては結構頑張りました。

Tu se’ morta お前は死んでしまった。(二幕)

「オルフェオ」の中で最も有名なシーンはエウリディーチェの死を受けてオルフェオが歌うTu se’ morta (お前は死んでしまった)になります。

歌うと書きましたが、モンテヴェルディの時代にははまだ19世紀のオペラのようにアリアという概念はありませんでした。その歌唱スタイルはレチタルカンタンド(語るような歌)と呼ばれており、これはセリフを長く引き伸ばした朗唱みたいなものです。なので私達の想像するメロディーのようなものはまだありません。

この曲はそうした特徴が良く出ており、大事な言葉を引き延ばすようにして歌われています。

それほど長くありませんから、まずは歌詞をご覧ください。

Tu se’ morta

Tu se’ morta, mia vita, ed io respiro? 

お前は死んでしまった。私の生命よ!そして私はまだ息をしているのだろうか?

tu se’ da me partita

お前は私から去ってしまった

per mai più non tornare, ed io rimango?

もう2度と帰って来れないところへと。そして私はここに留まるというのだろうか?

No, che se i versi alcuna cosa ponno

いや、私の歌に何らかの力があるのであれば、

n’andrò sicuro a’ più profondi abissi,

最も深く暗い冥界の底へでも行こう

e intenerito il cor del re de l’ombre

そこでもし冥界の王の心をやわらげることができるのであれば、

meco trarrotti a riveder le stelle.

お前は私と再び星をみるために戻ってくる事が出来るだろう

O se ciò negherammi empio destino

もし運命がそれを許さないのであれば、

rimarrò teco in compagnia di morte,

お前とともに死の世界にとどまろうではないか。

a dio, terra; a dio, cielo; e sole, a dio.

さらば大地よ。さらば天よ。そして太陽よ!さらば!

オルフェオはエウリディーチェの死の報告を聞き、「お前が死んだだと・・」とつぶやきます。しかしまだ自分ではその実感がありません。「お前が私の下から去ってしまっただと・・」と繰り返し口にする事によって、エウリディーチェの死が徐々に実感となってきます。

そして「私はここに留まるというのか、いや(No)!そうではない(No)!」という所で怒りの感情が一度爆発します。オルフェオはエウリディーチェの死に対して必死に抵抗するのです!

その後歌う音域がいったん低くなりますが、オルフェオは自分の竪琴の力を信じ、冥界へとエウリディーチェを助けに行く決心をします。半分人間のオルフェオにとって冥界王プルートと張り合おうとするのですから、この決意は相当なものです。

当然それが簡単な事ではない事は彼にも分かっています。「もしそれ(エウリディーチェを連れ戻す)が許されないのであれば」という部分で彼は再び感情を高ぶらせますが、「お前と共に冥界に残ろう」と最悪の事態に備えて覚悟を決めるのです

そして最後に別れです。「さらば大地よ。さらば天よ。太陽よ!さらば。」と歌いますが、「太陽よ!」部分がクライマックスになっています。

太陽とは太陽神アポロと同じ意味です。オルフェオにとっては太陽というのは非常に重要な存在です。冥界に行くという事は太陽との別れを意味していますが。これはオルフェオにとって最もつらい決断なのです。

この曲ではそうしたオルフェオの感情の変化をぜひとも感じてみてください!では映像をどうぞ!

Possente spirto (三幕)

次はちょっと長いですがこのオペラのハイライトでもあるPossente spirtoを聞いてみましょう。

これはオルフェオがそのスーパー・パワーを使って、カロンテを眠らせてしまう場面で歌われる歌になりますが、オルフェオの力を表現するために、当時の歌唱技法のすべてが駆使されています。19世紀のオペラで聞かれるコロラトゥーラのように細かい音符を沢山歌う事になりますが、中でも同じ高さの音を連続して歌う技法はこの時代の大きな特徴となります。

また今の私たちにとってはオーケストラの伴奏は普通ですが、当時はそうではありませんでした。「オルフェオ」では歌手が歌っている時は通常通奏低音(オルガンやチェンバロ、リュートが和音を奏でる)によって伴奏されています。

このPossente spirtoも基本的には通奏低音の伴奏のみですが、オルフェオの歌と交互にバロックヴァイオリンや、ツィンク、バロックハープの掛け合いを聞くことができます。歌と楽器は最初は交互に演奏しているだけですが、曲のクライマックスにかけて徐々に一つになります。

オーケストラとオルフェオが一体となった瞬間!

そしてこのPossente Spirtoの最後の方(Sol tu nobile dio)ではオルフェオの歌と弦楽器のオーケストラが完全に一つになります。実は歌の伴奏をオーケストラが担うのは全曲を通してここ1か所だけなのです!!(合唱の部分はオーケストラも一緒に演奏していますが、それは同じ旋律を引いているだけ)。

オルフェオとオーケストラが同時に演奏するのはここだけ:
上3段がヴィオラ・ダ・ブラッチョという弦楽器、その下がオルフェオのパート、一番下が通奏低音

このような歌とオーケストラの交互の掛け合いから、最後には歌とオーケストラが一つになるというのは当時としては非常に画期的なものでした。オルフェオのハイライトがこのPossente Spirtoであるというのはそういう理由からになります。

モンテヴェルディがいかにしてオルフェオの特別な力を音楽的に強調しようとしたのかが良く分かる場面ですのでここはぜひとも聞き逃さないで欲しい所です!。

Queste i campi di traccia (五幕)

最後に紹介するのはオルフェオのモノローグQueste i campi di tracciaになります。

エウリディーチェを永遠に失ったオルフェオは地上(トラキアの地)へと一人で戻ってきます。彼にあるのは絶望の気持ちだけです。最初にエウリディーチェを失った時は、まだ希望がありました。しかし今はそうした希望は完全に断たれました。

オルフェオにとっては地上にあるものはすべて友人でした。かつてはオルフェオの歌に合わせて、木々や山、そして岩までが答えてくれたのです。

しかし今、そのオルフェオに答えるのはエコー(こだま)だけとなってしまいました。

オルフェオはエコーを相手に自身の悲しみと絶望の感情をぶつけます。そしてもう一度竪琴をとり、歌おうとしますが、しだいにエコーも答えなくなってしまいます。

絶望にくれていたオルフェオはその後で悲しみを怒りという形でぶつけます。彼は突然怒りを爆発させ「すべての女性は傲慢で不貞だ。崇拝者に対して容赦なく、心変わりしやすい。そして無分別で無節操だ!と暴言を吐きます!

そして最後に「悪い女どものせいで、私の心をアモル(愛の神)が黄金の矢で打ち抜くことはもうないのだ!」と叫ぶのです。

ここにオルフェオの人間的な部分が非常によく現れています。そして私はこの部分を歌うたびに、オルフェオの底なしの悲しみと怒りに深く共感しました。

アポロによる救済

実は神話の中でのオルフェオはこの後女性を絶って生きていくことになります。女性たちは侮辱されたと思い、その怒りと嫉妬からオルフェオを八つ裂きにしてしまいます(デュオニソスがオルフェオに激怒しマイナスに殺されたという説もあり)。

まさにオルフェオの最後の言葉がこの侮辱に相当します。神話では八つ裂きにされたオルフェオですが、モンテヴェルディの「オルフェオ」ではこの時太陽神であり父であるアポロがオルフェオを救済しにやって来ます。

オペラ「オルフェオ」においては、アポロが息子オルフェオを救済し天へと連れて行くのです。

なんとなく音程が狂っている?豆知識:現代とは調律が違う

ロッソ・フィオレンティーノ:リュートを奏でる天使

モンテヴェルディの録音を聞いて何となく音程が合っていないと感じた事がある人はいませんか?

ここで少し調律について触れておきましょう。

現在私たちが慣れ親しんでいる調律は平均律といって1オクターブを12に等分した調律法になります。しかしこれはあくまで等分しただけなので、奏でられる和音は決して純粋なものではありません。

モンテヴェルディの時代はまだこの平均律という調律がなく、別な方法で調律していました。種類はいろいろとありますが、ミーントーンと呼ばれるものが代表的なものです。

私が「オルフェオ」を演奏した時もこのミーントーンという調律を使用しました。ミーントーンの利点はド~ミファ~ラなどで純正の長三度をたくさん得ることができる点です。これは平均律では決してできません。

Wikipediaより:
ミーントーンにすると純正な3度を8つ作る事が出来るが、Gis-Es間では歪みが大きくなってしまう。点線が純正な3度

当時の人々にとっては終わりの和音の長三度が純正でないと、とにかく気持ち悪かったみたいですね。最後に純正な長三度を聞いてようやく曲が終わったと感じることができたみたいです。当時の人たちが今のピアノの演奏を聴いたら音が濁っていると感じるかと思うと非常に興味深いですね(平均律で奏でられる和音は実際に濁っている)。

しかしミーントーンで調律すると、半音の幅がそれぞれ微妙に違ってきます。平均律では半音の幅がすべて一定ですが、例えばミーントーンだとド~ド♯の半音がものすごく狭くなったり、ミ~ファの半音が広くなったりします。

純正な長三度を沢山得る事ができるかわりに、どこかでそのしわ寄せをくってひどく歪んだ音が出てくるわけです。モンテヴェルディはあえてこうした音の歪みを苦しみなどの表現に使っているわけですが、私もこのミーントーンに合わせて歌わなければなりませんでした。

私は平均律でしか歌った事がありませんでしたから、ド~ド♯の半音を意図的に狭くとることや、ミ~ファの半音を広めに取る事を意識しなければなりませんでした。

私はオルフェオの準備に5か月ぐらいかけましたが、ミーントーンに慣れるまでが大変でしたね。ただ私が歌う時は常にミーントーンに調律されたオルガンやチェンバロが和音を弾いていますから、その和音をしっかり聞くことができてからは特に意識しなくても正しい音程で歌う事ができるようになりました。

モンテヴェルディの演奏を聴くとなんとなく音程がくるっているように感じる人もいるかもしれませんが、実はそれは調律が違う事が原因なのです!

おわりに

モンテヴェルディの「オルフェオ」は世界最古のオペラという事もあり(実際にはもっと古いのもあるとされているが、不完全。)、多くの人々の好奇心や探求心、そして研究欲を刺激してくれます。

しかし「オルフェオ」の価値は決して歴史的、そして学術的な物だけではありません。

400年前の作品ですが、そこには今の私達の心に響くものがしっかりあります。

私が「オルフェオ」が今でも素晴らしいと思っている理由は、一人の人間として「オルフェオ」の心の動き(音楽)に深く共感することができるからです。先にも触れましたがそれこそがオルフェオの真の魅力だと信じています。

今回は「オルフェオ」を紹介するにあたり、オルフェオだけに焦点を当てましたが、ほかにもムジカやスぺランツァ、プロセルピーナなど興味深いキャラクターが沢山登場します。

また地上と冥界では使う楽器を変える事で異なる世界観を表現したりもしています。

一度の記事ですべてを詰め込むのには限界があるのでこの辺で切り上げますが、本当に素晴らしい作品ですのでぜひじっくりと聴いてみてください!

最後におすすめの演奏を一つ!おすすめはニコラウス・ハルノンクールが1978年に録音した以下のビデオになります。演奏スタイルは最近の古楽演奏と比べるとまだそれほど洗練されていませんが、ジャン・ピエール・ポネルの演出が素晴らしいです。オルフェオや他の登場人物の感情を本当によく表現しています。

Youtubeチャンネルでは、オペラの詳しい解説をしていますので、興味のある方はそちらもぜひご覧ください!

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