もくじ
オンライン声楽スクール開校!
みなさん、こんにちは。車田和寿です
すでにYouTubeチャンネル(車田和寿₋歌の翼に)において何度かアナウンスしていましたが、昨年2023年に開校したオンライン声楽スクールも2年目を迎えます!
目的
- 大歌手の歌唱を通して良い耳を作る
- 大歌手の歌唱を通して良いテクニックを学ぶ
- 大歌手の歌唱を通して悪いテクニック、癖について学ぶ
良い歌い手になるためには、良い耳を育てなければなりません。歌い手にとっての良い耳とは声を聞いて、その声を出すためのしくみが聞こえるという事になります。声を聞けば、その歌手が体をどのように使ってその声を出しているのかが分かるという事です。
しかしいったいどのようにしてこのような良い耳というものを育てていけばよいのでしょうか?
そうした良い耳を育てるためには、レッスンなどで良い耳を持った先生から「あの歌手はこういう歌い方をしているからこういう声が出るんだ。」とか「あの歌手はこういう癖があるから、発声は真似してはいけない。」という事を教わる必要があります。
声楽のレッスンにおいて良いお手本、悪いお手本というものを示してもらいながら、技術というものを身に付けていくことは大切な事です。
しかし、実際に60分の声楽のレッスンでそのような他の歌手について話される事というのは、ほとんどありません。実際には自分ができないところを練習するだけでレッスンの60分というのはあっという間に過ぎてしまいます。
僕も歌手経験を経た上で、現在将来歌手を目指す若者を中心にレッスンをしていますが、レッスンで他の歌手について話をしても、それだけでは生徒は決してうまくなりません。やっぱりそのレッスン時間では生徒の抱えている問題、課題に対処してステップアップさせる事が最優先です。
だから現実的に、誰がどういう歌い方をしているか、という事について話をする時間はほんの少ししかありません。
しかし、良い歌手になるためには自分が歌うレッスンと並行して、良い耳を鍛えることは欠かせません。自分を良い方向に導いてくれるのはいつだって良い耳だからです。仮に間違った歌い方をしている歌手を、それに気付かずに目標にしてしまったら、残念ですがあまり上達は望めないでしょう。
僕としては、レッスンで技術を教えると同時に、いかにして生徒に良い耳、良い感性を作ってもらうのか、という事は常々大きな課題でした。
そしてそれに対処するべく、この度オンライン声楽スクールを開校する事にしました。
オンライン声楽スクールでは声楽のレッスンとは別な時間にそうした事に対する時間をとることで、良い声楽家になるために必要な耳、完成を育てる事に役立つスクールです。
講座内容は?
オンライン講座では、毎回決まったテーマで、歌手の演奏を聞きながら、その歌い方の秘密に迫ります。
2年目はドイツを代表するテノール歌手であるフリッツ・ヴンダーリヒやペーター・シュライアー、またはヘルマン・プライを取り上げながら、イタリアを代表する歌手と技術的にどういった違いがあるのかを見ていきます。
また1年目に続きベルカント歌手と言われる歌手達に共通する技術、そして本当にベルカントという歌い方は存在するのかをレナータ・テバルディやカルロ・ベルゴンツィなどイタリアを代表する歌手達を聴きながら、ユッシ・ビヨルリングやヨーゼフ・メッテルニヒ等イタリア人以外の歌手達との違いにも注目していきます。
さらに、パッサッジョとは何なのか?カバーした歌い方とオープンな歌い方の違いは何なのか?マスク唱法とは何なのか?技術的なポイントにも注目しながら様々な歌手を聴き比べます。
また2年目は技術以外に、舞台上での立ち振る舞いや音楽的な歌い方に注目しながら、マリア・カラスなど過去の偉大な歌手達にスポットを当てていく予定です。
- 第1回 三大テノール
- 第2回 声種の違い
- 第3回 マリオ・デル・モナコ
- 第4回 本物の声へ オープン・カバード ペルティレ、モナコ他
- 第5回 フランコ・ボニソッリ
- 第6回 べニアミーノ・ジーリ
- 第7回 ソプラノ歌手の聞き比べ 地声と裏声
- 第8回 ビルギット・ニルソン
- 第9回 横隔膜とビブラート コレッリ、ペルティレ
- 第10回 チェーザレ・シエピ
- 第11回 僕が教わった歌手達
- 第12回 僕が教わった歌手達②
- 第13回 日本のテノール 山路
- 第14回 フィッシャー=ディースカウ
- 第15回 歌手の癖を聴き分ける
- 第16回 女声の喉を下げた歌い方 ポンセル、フレーニ
- 第17回 ベルカントとは? ウォーレン、メリル
- 第18回 イタリアのバリトン達 ゴッビ、カプチッリ、その他
- 第19回 モンセラート・カバリエ、ジョーン・サザーランド
- 第20回 ヨーゼフ・メッテルニヒ
- 第21回 カバーとオープン カルーソー他
- 第22回 オープンな声 ジュゼッペ・ディ・ステファノ
- 第23回 声はどのように変わるのか?①
- 第24回 ドイツ系の歌い方?エリザベート・シュヴァルツコプフ
講座では、過去の大歌手を例に挙げながら、その歌い方を技術的、そして音楽的に解説していきます。
以前YouTubeにおいて以下のような動画を上げましたが、その中でほんの少しだけ歌手の歌い方を例として挙げながら、喉が開いた声と、そこまで喉が開ききっていない声を比較しています。
また以下の動画では、喉が上がってしまっている歌い方と下げた時の歌い方を自分の過去の映像を例として挙げながら簡単に解説しています。
ただこれらのYouTube動画の中では、実際に体をどのように動かしているからそのような声がでているのか、という専門的な事についてはそこまで触れていません。
実際のオンライン講座の中では、歌手の歌い方を一緒に聞きながら、どのように体を使うからそのような声がでるのか、というかなり専門的な事までを話していきます。
レッスンでは受講生に質問をしたり、逆に受講生からの質問に答えたりしながら声の秘密について話していく予定です。
※耳が育つまでには、ある程度長い期間続けて受講し、たくさんの例に触れる必要があります。半年ぐらいで最初の成果を感じれるような目標でやっていきますので、ある程度続けるつもりで受講してください。
Zoomによるオンラインスクール
オンライン講座はZoomを使用して行います。以下の準備をお願いしております。
- Zoomが使用できるパソコン、タブレット、スマートフォンなど
- 安定したインターネット環境
- ヘッドフォン、もしくはイヤフォン推奨
オンライン講座のために特別な機材をそろえる必要は特にありません。お手持ちのパソコン、スマートフォン等でお気軽にご参加ください。
講座では音源を流すため、ヘッドフォンやイヤフォンを推奨しています。また会話に参加するためにマイク付きのヘッドフォンがあると便利かもしれません。
一番重要なのはインターネットの接続環境です。接続状況が悪いと音が途切れたりする場合がありますので、自宅の接続環境をご確認ください。
以下のURLをクリックすると自動で速度が計測されます。
インターネット速度が25Mbps以下の場合、音声を共有した場合や参加人数が多い場合は接続が不安定になる可能性がありますので、ご契約のプランをご確認ください。
オンライン講座では、参加者には講師の顔だけが写り、講師側には受講者全員の顔が写るような形から始めます。
参加者同士での交流を図るようにもしたいと考えていますが、互いに顔が見える状態でやるかどうかは、参加人数、参加者の雰囲気を見ながら決めていく予定です。
対象者
オンライン講座はオペラ・声楽に興味があるすべての方が受講できます。話をする上では主に以下の方々を念頭において講義をする予定です。
- 音大生、音大卒業生、音大受験生
- プロの声楽家
- 指揮者、ピアニスト
- オペラ声楽愛好家
講座開催日
オンライン講座は原則水曜日の夜20時15分より開催します。講座は月2回です。
※何週目の水曜日になるかは、その月によって異なります。月の頭に翌月の予定を発表します。
講座開催日
- 11月6日 20時15分~ 21世紀を代表するバリトン、ディミトリー・ホロストフスキー
- 11月20日 20時15分~ ドイツ系の歌い方とは?フリッツ・ヴンダーリヒとペーター・シュライアー
- 12月4日 20時15分~
- 12月18日 20時15分~
※講座内容は変更する可能性があります。
見逃し配信について
当日、都合により講座を欠席された場合、期間限定(10日間程度)で講座のアーカイブをご覧いただけます。
料金と支払い方法
受講料 月52ユーロ
- 受講料 月52ユーロ
- 入会金 20ユーロ
一回のレッスン時間は45分~60分です。受講人数が多い場合は時間を最大90分まで延長する事もあります。
※入会金は登録、管理手数料です。
支払い方法
クレジットカードでの毎月自動引き落としになります。
※支払いは前払いです。(例:12月の分は11月に引き落とし)
お申込みから講座までの流れ
- 講座にお申込みの方は以下のお申込みフォームより、お申込みください。
- 申し込み後、オンラインスクールから登録したメールアドレスに案内メール(支払いリンク)が届きます(メール①)。
- 支払いが完了すると申し込みが完了です。講座の前にZoomに入る案内メールが届きます(メール②)。
※48時間以内に返信メールが届かない場合はご記入のメールアドレスをお確かめの上もう一度送信をお願いします。
申し込みは以下のボタンをクリックして申し込みページに進んでください。
皆さまからのたくさんのお申込みお待ちしております!